コラム

業務ツール考察『徒然なるままに、、、』

オンプレミスのメリットってなに?

第104回 21年08月更新

鈴与シンワートマーケティング部A氏

オンプレミスという言葉は少し前から使われていますが、今再びオンプレミスが見直されていることをご存知でしょうか?理由は簡単で、オンプレミスにはクラウドに無いメリットがあるからです。そんなオンプレミスが持つメリットを探してみましょう。

 

オンプレミスってなに?

オンプレミスとは、企業で利用している情報システム構築に必要なサーバ機器などを、自社保有物件やデータセンター等に設置・導入し、それらを主体的に管理する運用形態を言います。略して「オンプレ」と呼ぶこともあります。

元来この運用形態は、情報システムの構築としては唯一であったため、それ自身を表す名称はありませんでした。

しかし、1990年代末~2000年代前半にブロードバンドインターネット接続が普及したことにより、情報設備を構築する手法として、外部のサーバファームを自社の情報システムの規模に応じて活用する「クラウドサービス」「クラウドコンピューティング」という新たな運用形態が事業化されました。

2006年以降「クラウド」が浸透するにつれ、それらのオンデマンド形態から従来の運用形態を区別するために「オンプレミス」という言葉が一般的に用いられるようになったのです。

 

オンプレミスはセキュリティが強固なのは本当?その理由は?

オンプレミスは、IT関連でよく使われる言葉で、クラウドの対義語にもなっています。そのメリットはいくつかありますが、その中の一つにセキュリティがしっかりしているという点があります。

セキュリティ面における安全性についてはオンプレミスとクラウドの、どちらが優れているかということは一概に言えません。しかし、セキュリティ対策が完全に運営元に任せっきりになるクラウドに比べると、自社内でセキュリティ専門の技術者を選定し、閉じられた環境下でシステム運用ができるオンプレミスは、外部にセキュリティを委託することの不安が無くなります。

外部にインターネット接続することが無く、ローカルな社内のみの通信であれば、その機密性は確固たるものになります。

外部に情報が漏れない、そして外部からのハッキングを受けにくいという点は、セキュリティ面では大きな利点となります。

 

オンプレミスはカスタマイズの自由度が高いって本当?その理由は?

オンプレミスにはセキュリティ面のメリットの他に、カスタマイズの自由度が高いというメリットもあります。

オンプレミスでは情報システムをすべて自社内で構築します。そのためのカスタマイズ性の自由度は大きな魅力となっているのです。

サーバ構築に使用するOSやソフトウェアなど、何を使うかは企業の自由です。そのため、企業独自のシステムが構築できるので、実際に使用する段階で生じた不具合や不便さは、自社で使いやすいように修正しカスタマイズできます。

そのカスタマイズにコストがかかるという心配もありますが、社内SEなどに設計を頼めば低コストに抑えられ、少しの予算で自社にぴったりのシステム設計が可能となります。

対してクラウドの場合は、利用するサービスによってOSやサーバ機器などのカスタマイズの範囲は限定されたものになります。

 

オンプレミスは既存システムと連携しやすいって本当?その理由は?

オンプレミスにはセキュリティ面が強固という点や、カスタマイズの自由度が高いというメリットがありますが、もう一つ既存システムとの連携がしやすいという点があり、これもオンプレミスの大きな魅力となっています。

オンプレミスは自社で作られたシステムでの運用になるため、これまで使ってきた既存システムとの連携が容易になります。

この点は、業務が多岐に渡りさまざまな部門が存在する大企業や、長年営業し自社ノウハウが豊富な企業ほど、従来のシステムとの連携は重要です。

従来のオンプレミスはハードウェアを使用している場合、他のクラウドシステムとの連携には少し時間がかかることもありました。

しかし、現在のオンプレミスでは接続・カスタマイズも飛躍的に改善されているため、あまり時間を要せず連携を取ることが可能となりました。

 

オンプレミスが向いている企業ってどんな企業?

情報システムを導入する時に、どのシステムを使用するか迷う企業は多いものです。その中で独自のセキュリティ要件や、特殊な社内システムとの連携を要する企業の場合、自社内でカスタマイズしやすいオンプレミスが向いています。

また、多くの個人情報や社外秘の機密事項を扱う企業は、ネットワーク経由でのクラウドを利用するのは心配です。オンプレミスはそのような企業にはぴったりのシステムです。

ただサーバ設置などの施設面や、知識や技術力のあるスタッフが必要になることを考えると、ある程度規模の大きな企業でなければ維持管理は難しいという面があります。これらコスト面などの負担に耐えられる企業なら、オンプレミスをおすすめします。

 

オンプレミスのメリットについて

オンプレミスとは、企業で利用している情報システム構築に必要なサーバ機器などを、企業が管理する施設内に設置し、主体的に管理・運用する形態を言います。
閉じられた環境下でシステム運用ができるオンプレミスは、外部にセキュリティを委託することの不安は無くなります。オンプレミスでは情報システムをすべて自社内で構築するため、カスタマイズ性の自由度は大きな魅力となっています。また、自社で作られたシステムでの運用になるため、既存システムとの連携も容易になります。
上記のようなメリットがあるため、オンプレミスは多くの個人情報や社外秘の機密事項を扱う企業、特殊な社内システムとの連携を要する企業にはぴったりです。このような企業ならオンプレミスの導入を一度ご検討ください。

著者プロフィール(鈴与シンワートマーケティング部A氏)

2016年鈴与シンワート株式会社へ中途入社し、マーケティング部に所属し、今年で4年目。
元々はアシスタント業務をしていたが、現在は宣伝広告・広報担当として自社サービス、IT業界のマーケットを勉強中です。
日々の学習成果をコラムに綴り連載予定!!
よろしくお願いします。

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