コラム

業務ツール考察『徒然なるままに、、、』

オンプレミスのデメリットとは?

第113回 21年11月更新

鈴与シンワートマーケティング部A氏

近頃、オンプレミスを見直す動きがあるのをご存知でしょうか?皆さんの会社ではオンプレミスに戻そうという話を聞きませんか?これは別にクラウドよりオンプレミスの方が優れているという訳ではありません。今見直されているオンプレミスのデメリットを確認しておきましょう。

 

オンプレミスはなんで導入コストが高いの?

オンプレミスとは自社にサーバーやネットワークなどのインフラを準備し、自社内で管理・運用するという形態になります。オンプレミスには多くのメリットがある反面、いくつかのデメリットも存在します。

そのデメリットの一つに導入コストが高いという点があります。情報システムを自社専用で共有するためのサーバーはもちろんのこと、情報伝達のために必要な機器類の調達、ソフトウェアの購入、システムの構築などにかなりのコストがかかります。

本社や支社が複数あり、それら独自で開設・構築する場合は全社的に多くのコストがかかります。これらはいずれも導入初期にかかるコストで、それを見越して計画する必要があります。

従って、オンプレミスは短期的に多くのコストが発生することに耐えられ、そのうえでシステム管理体制を社内で整えられる企業、独自のカスタマイズを予定している企業、セキュリティを特に重視する企業など、適する企業は限られるという面もあります。

 

オンプレミスを導入する際にはなんで準備期間が必要なの?

一般にクラウドでは導入を決め契約すれば、簡単な設定のみで運用が開始できます。しかし、オンプレミスでは導入する際に準備期間が必要だと考えられます。

オンプレミスを導入することになると、サーバー機器やソフトウェアの購入に始まり、システム構築の期間を経て、実際の運用開始に至ります。そのため、導入を決めてから運用を始めるまで、数週間から数ヶ月程度の準備期間が必要となります。

それだけでなく、システムの運用に当たっては専門知識を有する人材も確保しなければなりません。セキュリティ対策も自前で準備する必要があります。

こういったことをクリアする準備期間が必要になるだけでなく、サーバーの運用や故障対応などに時間とコストがかかるというデメリットもあります。

 

オンプレミスってセキュリティ面のデメリットってあるの?

オンプレミスは自社のネットワーク内でのシステム運用が可能なため、第三者のシステムへの侵入が難しく、その結果セキュリティ面では優れていると考えられます。

ただ、ファイアウォールのようなセキュリティ機器を基本機能として提供しているクラウドと異なり、ファイアウォールや侵入検知システムなどのセキュリティ機器を自社で導入し、運用していく必要があります。OSやミドルウェアのバージョンアップやセキュリティパッチの適用もユーザー自身で行わなければなりません。そのため、専門知識を有する人材の確保が求められるという点もデメリットになります。

システム障害が発生した場合、自社で対応ができるというのはメリットである反面、その分、自社で復旧作業を行うため、かえって手間がかかるということも考えられます。

要するに、システムの規模が大きくなればなるほど、開発、保守、機材調達などで手間がかかるということです。

 

クラウドが主流のこの時代にオンプレミスがなくならない訳とは?

2006年に「クラウド」という概念が登場した後、パブリッククラウドは多くの企業に普及しました。ですが、昨今はその流れに逆行し、海外を中心にオンプレミスに回帰する現象が起きています。

国内でもパブリッククラウドを活用していた企業の間で「脱クラウド」「オンプレミス回帰」の動きがあります。パブリッククラウド環境からオンプレミス環境へ、システムの一部を再移行する動きです。

「オンプレミス回帰」の理由の一つとして、セキュリティがあります。クラウドの場合は、インターネットにより多く開かれていることで脆弱性が高くなります。

そのため、システムの一部でも閉じた環境に移すことで、脆弱性を低くする効果があると考えられるようになりました。

また、パフォーマンスに関しても、通信回線の速度や混雑度合は多くの場合、まだオンプレミスの方が優れています。

クラウドの場合は、他のユーザーの影響によって性能が不安定になることが起こりうることから、安定性を求めることもオンプレミス回帰の理由となっています。

クラウド、オンプレミスどちらか一方を選択するのではなく、それぞれの長所短所を踏まえたハイブリッドクラウドという融合型に推移している現状があります。

 

オンプレミスのデメリットについて

オンプレミスではサーバー機器などのハードウェアを自社が管理する敷地内に設置し、自前でソフトウェアなどを運用することになります。
これらハードウェアやソフトウェアの調達にはかなりのコストがかかります。また、簡単な設定で始められるクラウドと異なり、オンプレミスではハードウェアなどの調達に数ヶ月も要することがあります。
一般にオンプレミスはセキュリティ面でメリットが多いと考えられていますが、自前でソフトや専門知識を有する人材を用意することのハードルは高く、デメリットにもなります。
クラウドにもオンプレミスにもメリット・デメリットはあります。一通り使い慣れたこれからは、どちらかに固執することないフレキシブルな使い方が求められます。

著者プロフィール(鈴与シンワートマーケティング部A氏)

2016年鈴与シンワート株式会社へ中途入社し、マーケティング部に所属し、今年で4年目。
元々はアシスタント業務をしていたが、現在は宣伝広告・広報担当として自社サービス、IT業界のマーケットを勉強中です。
日々の学習成果をコラムに綴り連載予定!!
よろしくお願いします。

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