コラム

業務ツール考察『徒然なるままに、、、』

ワーケーションって何?②

第117回 21年11月更新

鈴与シンワートマーケティング部A氏

ワーケーションが少し前からあるテレワークとどう違うのかご存知でしょうか?最近よく聞くようになったワーケーションについて、その違いに加え、企業にとってのメリットやデメリット、企業が初めて導入する場合の注意点などについてここでまとめておきましょう。

 

ワーケーションってテレワークとどう違うの?

ワーケーションとテレワークはどちらもオフィス以外で仕事をするという働き方です。しかし、テレワークが自宅やレンタルオフィスなどの特定の場所で働くのに対し、ワーケーションはその枠組みを無くしてホテルや休暇中の滞在先など、より場所に縛られずに仕事ができることを言います。

ワーケーションを導入することで有給休暇を利用した旅先での仕事も可能になるため、より有給休暇の取得や長期の旅行がしやすくなるとも言えます。

Wi-Fi環境が整ったリゾートホテルなど、ワーケーションしやすい設備の揃った場所もあり、特定の場所と時間の枠組みの中で行うテレワークとは違う新しい働き方として、国内でも導入する企業が増えつつあります。

 

ワーケーションを導入する企業側のメリットとは?

ワ―ケーションの導入により企業側には生産性が向上するというメリットがあります。プライベートと仕事の切り替えがしにくいように感じますが、限られた時間内で仕事をすることで集中力が上がり生産性を向上させる効果があります。

働き方の選択肢が多いということは企業にとっての大きなアピールポイントとなります。場所や時間に縛られない働き方ができる企業は、従業員や求職者にとって大きな魅力となります。それにより従業員の定着率の向上や優秀な人材の確保が期待できます。

従業員のメリットとも共通しますが、有給休暇の取得率が向上するというメリットもあります。日本の企業の有給休暇の取得率は先進国の中でも非常に低く、企業にも取得率を向上させる努力が必要となっています。ワ―ケーションを導入することで無理をせずに有給休暇を取得するようになります。

他にも普段と異なる場所で働くことで、従業員に新たなアイデアが生まれやすくなるというメリットもあります。

 

ワーケーションを導入する企業側のデメリットとは?

ワーケーションを導入する上で、企業側のデメリットとしてまず挙げられるのは導入・運用にコストがかかるという点です。

従業員の一人一人が、遠隔地から滞りなく仕事を行うには、社内システムにアクセスするためのインターネットやVPN(Virtual Private Network)を使えるように環境整備をする必要があります。

それに加え、PCなどのハードウェアや従業員同士の円滑なコミュニケーションを取るためのオンライン会議ツール、チャットツールなどのソフトウェアを用意する必要があります。すでにテレワークを導入している企業にとっては大きな影響はないかも知れませんが、新しく導入するにはコストがかかります。

また、社外で仕事をするようになるとセキュリティへの懸念も生じます。PCなどデバイス機器を持ち歩くことによるセキュリティ上のリスクが高まるため、PCなどの機器の盗難や紛失、情報漏洩などを防ぐための対策を講じなければなりません。

さらにワーケーションでは、従業員が業務を行った時間を把握し、管理するのが困難であるのと同時に、適正な人事評価も難しくなります。

テレワーク用の勤怠管理ツールを使うなどいくつかの方法がありますが、労働時間管理をどのように行うかは企業側の課題となります。

 

企業がワーケーションを導入するポイントとは?

企業がワーケーションを導入する場合のポイントとして、ワーケーションの導入が決まったら、業務・部署・役職など、ワーケーションの対象を決める必要があります。

次にワーケーションを実施するためのルール作りが必要です。労務管理のルールを確認し、必要な場合は見直しを行います。就業規則の整備や、申請・承認ルールの作成、勤怠管理システムの導入や改修も適宜行います。

また、セキュリティの強化も必要です。万が一に備えたセキュリティソフトのインストールなども考えなければなりません。

以上のようにして体制が整ったら、ワーケーション制度についての従業員への周知及び説明、管理者への啓もう教育などを行います。

このような過程を経てトライアルから本格導入へと進みますが、PCDAによる見直しと修正で磨きをかける必要があります。まずは夏季休暇の期間や閑散期のみ導入してみるというのもアイデアです。

 

ワーケーションについて②

テレワークとワーケーションの一番大きな違いは働く場所で、テレワークが自宅やレンタルオフィスなどの特定の場所であるのに対し、ワーケーション休暇先のホテルなどの施設内となります。
ワーケーションの導入により企業側には、有給休暇の取得率が向上、生産性が向上、従業員の定着率の向上や優秀な人材の確保などのメリットがあります。逆にワーケーションのためのソフト面やハード面の環境整備にコストと手間がかかるというデメリットがあります。
本格的に導入するとなったら、就業規則などのルール作り、セキュリティ対策、従業員への周知、PCDAによる見直しなどが必要となります。これらの準備が整えば、まず閑散期などの余裕のある時期にトライしてみてはいかがでしょうか。

著者プロフィール(鈴与シンワートマーケティング部A氏)

2016年鈴与シンワート株式会社へ中途入社し、マーケティング部に所属し、今年で4年目。
元々はアシスタント業務をしていたが、現在は宣伝広告・広報担当として自社サービス、IT業界のマーケットを勉強中です。
日々の学習成果をコラムに綴り連載予定!!
よろしくお願いします。

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