コラム

業務ツール考察『徒然なるままに、、、』

ossってなに?

第118回 21年12月更新

鈴与シンワートマーケティング部A氏

IT関連の用語は次から次に難しそうなものが登場します。
皆さんはossとは何のことかご存知でしょうか?
オープンソースソフトウェアのことだそうですが、これを聞いても何のことか分かりません。ここではossとはどういうものかを中心に考えておきましょう。

 

ossってなに?

ossとはOpen Source Software(オープンソースソフトウェア)の頭文字を取ったものです。作成者がソースコードを公開しているソフトウェアのことで、ライセンスに基づいて無償で利用できます。

利用者の目的を問わず、ソースコードを使用、改変や拡張、再配布などが可能で、汎用性の高いものが多く認知されており、企業がossを基に新しいソフトウェアを開発することも多くあります。

特に、プログラミング言語など、IT開発の分野には高性能で優秀なソフトが多く、代表的なものには、オペレーティングシステムであるLinuxをはじめ、データベース管理システムのMySQL、プログラミング言語のJava、Perl、PHP、Python、WebブラウザのFirefoxなどがあり、さまざまな分野に広く用いられています。

ライセンスとしては、MITライセンス、GPLライセンス、BSDライセンスなどがよく使われ、それぞれで利用条件が異なってきます。

 

ossの歴史とは?

1969年に米国で開発されたUNIXは当初教育機関向けにソースコードが無償公開されていました。ところがこれに対し独占禁止法違反の裁定が出て、コンピューター産業への参入が可能となり、UNIXをライセンス化しライセンスビジネスに参入しました。

これに反発したのがマサチューセッツ工科大学のRichard Stallman氏を中心とするユーザーでした。彼らは、昔のコンピューターユーザーのように自由にしたいという目的でGNUプロジェクトを設立しました。

GNUの規定であるGPL(General Public License)では、著作物の利用者は、それを実行・複製・改変・再配布できますが、その再配布物のライセンスに制限を加えることはできないとされていました。

その後、1991年にLinus Torvalds氏によりLinuxの開発が開始され、1994年にGNUプロジェクトの中で中心的な存在になっていくLinux1.0がリリースされました。

そして、1998年に米国N社がウェブプラウザNetscape Navigatorのソースコードを公開する時に、オープンソースソフトウェアという言葉を使い、以後これが一般的になりました。

 

ossとフリーソフトの違いって何?

ossはソースコードが公開されており、ユーザーが自由に手に入れることができるソフトウェアです。開発元によって取扱いに制限を設けていることもあるので、必ずしもフリーソフトと同じということはできません。

フリーソフトとossの大きな違いはソースコードの公開という点です。フリーソフトではソースコードが公開されていないものが多く、監査や脆弱性チェックなどを行うことができません。

一方、ossは原則としてソースコードが公開されています。OSやデータベースといった企業の利用を目的とし、企業が要求する利用環境に耐える性能や品質を実現したソフトウェアであると言うことができます。

 

ossはどういう価値があるの?

企業におけるossの重要度に関する某アンケートでは、「とても重要である」と答えた企業が22.4%、「重要である」と答えた企業が43.6%で、何と66.0%もの企業がossの重要性を認識していることが分かります。

ossが選ばれる根拠となる価値には低コストで利用できるという点があります。また、ユーザーはオープンソースコードをどこにでも持ち出すことができ、いつでも何にでも使えるという点もあります。

また透明性があるという点も一つの価値と言えます。どのような種類のデータがどこに移動しているのか、またはコードにどのような変化が生じたかを正確に知る必要がある場合、ossならベンダーによる裏付けに頼ることなく自分で確認し追跡することができます。

また、信頼性があるという価値もあります。ossはオープンソースコミュニティに通じており絶えず更新されているので、元の作成者に頼る必要はありません。オープンスタンダードとピアレビューにより、オープンソースコードに対して適切なテストが頻繁に実施されています。

 

ossを使う時の注意点とは?

ossを使う時の注意点の一つが、使い方について定めたライセンス契約があり、使用する際に制約が無いとは限らないという点があります。

仮にライセンス契約に違反した場合、訴訟などに発展することもあるので注意が必要です。どのライセンスが適用されているのか必ず確認した上で利用しましょう。

有名なossなら開発元がバグ修正を行うことが多いのですが、ossの場合、開発元にバグ修正を行わなければならない義務が無いのが現状です。開発者によってはバグを放置したままにすることがあるということを覚えておきましょう。

また、ossの場合、最低限のマニュアルサポートしか行っていないことがほとんどです。利用者が自分でソースコードを読み解き、使いこなさなければなりません。ただ、利用者の多いossなら、インターネットに使い方を解説するサイトが出ていることもあるので探してみましょう。

 

ossについて

ossとはOpen Source Softwareの頭文字を取ったもので、作成者がソースコードを公開し、ライセンスに基づいて無償で利用できるソフトウェアのことです。1998年に米国N社がウェブプラウザNetscape Navigatorのソースコードを公開する時に初めてこの言葉を使いました。
フリーソフトとの大きな違いはソースコードの公開という点です。フリーソフトではソースコードが公開されていないものが多く、監査や脆弱性チェックなどを行うことができません。ossにはコスト面、透明性、信頼性という点で価値があるとされています。
ossを使う時の注意点の一つが、使い方について定めたライセンス契約に注意が必要であるという点です。どのライセンスが適用されているのか必ず確認した上で利用しましょう。この点を特に注意すればossは企業での評価も高く便利なものです。
ossを使いこなし、得られるメリットを体感しましょう。

著者プロフィール(鈴与シンワートマーケティング部A氏)

2016年鈴与シンワート株式会社へ中途入社し、マーケティング部に所属し、今年で4年目。
元々はアシスタント業務をしていたが、現在は宣伝広告・広報担当として自社サービス、IT業界のマーケットを勉強中です。
日々の学習成果をコラムに綴り連載予定!!
よろしくお願いします。

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