コラム

業務ツール考察『徒然なるままに、、、』

オープンソースのデメリットってなに?

第42回 20年09月更新

鈴与シンワートDX推進部A氏

オープンソースソフトウェア(OSS)には、自由にカスタマイズできる、低コストで利用できる、バグが発見されやすい、といったメリットがあります。ではOSSにはデメリットは無いのでしょうか?ここではOSSで考えられるデメリットをいくつか考えてみましょう。

 

OSSを利用する上でプログラミング知識が必要なのはなぜ?

OSSとは、プロプライエタリ・ソフトウェアとは異なりソースコードが公開され、改変や再配布を行うことが許可されているソフトウェアのことです。世界中の開発者がゼロから作るのではないため、共有できる貴重な資源とも言われています。

ただ、OSSには大きなデメリットもあります。それは、共有するがゆえに、開発に関するスキルを持ち合わせていない場合、個々人の取り扱いが難しいという点です。

開発者のサポートを受けられないために、利用者コミュニティやフォーラムに頼る必要があります。それゆえ、OSSを利用するには高いプログラミング技術が必要とされるのです。

 

OSSを利用する上でサポートを受けられないのはなぜ?

OSSには開発元や開発コミュニティに不具合の責任がないという特徴があります。

ライセンス料から収益をあげる企業の場合、通常その対価としてサポート体制を充実させています。しかしOSSで問題が起こった場合には、開発元に問題解決の義務がないため、すべて自分で解決しなければならないこともあります。

ユーザーの多いOSSでは、他のユーザーが発見した解決策などをインターネットで検索し、それを適用することもあります。有名なOSSにはサポートを提供している会社も多く存在し、不具合があった場合に不安を感じるユーザーは、サポートを購入することでリスクをコントロールすることもできます。

OSSの低コストというメリットが減ることもありますが、サポートを購入しても、商用ソフトウェアと比較してトータルで割安になることが多く、メリットがなくなるわけではありません。

 

OSSはバグが修正されないことがあるのは本当?

OSSはソースコードが公開されているので無償で利用することができるうえ、利用するエンジニアたちによって改変・メンテナンスが行われるため、時とともに安定性や信頼性は高まっていく傾向にあります。

しかしながらOSSには、バグが修正されないことがあるというデメリットもあります。OSSは一企業が有料で販売するソフトウェアと異なるため、利用に際しては利用者が完全に責任を負わなければならないからです。

バグは、利用するエンジニアたちが改変・メンテナンスを施していくために減少していく傾向はありますが、もちろんその方たちが責任を持ってやってくれるわけではありません。従って、バグが修正されずに放置されることもあるのです。

 

OSSにはマニュアルが無いことがあるのは本当?

OSSにはマニュアルが無いこともあるというデメリットがあります。

有償のソフトウェアは、きちんとしたマニュアルがセットになっており、使い方について学習することができます。それに対し、OSSでは、十分なマニュアルが準備されていないことが多々あります。ユーザーはソースコードを解読して、自分で使い方を学習する必要があるのです。

OSSは他の開発者が自由に改変などを行えるという点がメリットになっています。しかし、それは「いつどのような変更が加えられるか分からない」ということを意味します。

商品として販売されている有償のソフトウェアが、利用者向けに丁寧なマニュアルを用意しているのに対し、OSSにはマニュアルが無く、利用者自らが使いながら学ぶ必要があるということです。

 

OSSを使用する際の注意点とは?

OSSを取り扱ううえではいくつかの注意点があります。まず、OSSを導入する際は、ライセンス形態を確認することが大事です。ユーザーはライセンスに準拠した利用が求められるため、使用前には必ずOSSのライセンスを確認しておきましょう。

ライセンスは数多くあり、ソフトウェアによって扱いに違いがあります。中には使用目的に制限があることもあるため、使用前に内容を確認しておく必要があります。

無償で手に入るすべてのソフトウェアがOSSになるとは限らないため、そのソフトウェアでは自由な改変や再配布はできません。

また、OSSを改変、再配布した派生物もOSSになるという点も忘れてはなりません。

OSSは今後も利用は拡大すると予想されます。しかし、OSSならどう使っても問題無いというのは大きな間違いです。それぞれに適用される利用許諾条件はしっかり守ることが大事です。

 

オープンソースのデメリットについて

OSSのデメリットとして、プログラミング知識が無ければ利用しにくいということがあります。開発元や開発コミュニティに不具合の責任がないため、問題が起こっても自分で解決しなければならないこともあります。
ソフトウェアのメンテナンスは行われていきますが、利用は利用者側の責任によって行われるため、バグが修正されないこともあります。いつどのように変更されるか分からないため、マニュアルは用意されていないことが多いです。
OSSの利用に際しては、使用前には必ずOSSのライセンスを確認すること、OSSを改変、再配布した派生物もOSSになることを忘れてはなりません。皆さんの会社でも、OSSのデメリットを理解したうえで、メリットが活かせるような使い方を考えてみてはいかがでしょうか。

著者プロフィール(鈴与シンワートDX推進部A氏)

2016年鈴与シンワート株式会社へ中途入社し、DX推進部に所属し、今年で4年目。
元々はアシスタント業務をしていたが、現在は宣伝広告・広報担当として自社サービス、IT業界のマーケットを勉強中です。
日々の学習成果をコラムに綴り連載予定!!
よろしくお願いします。

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