業務ツール考察『徒然なるままに、、、』
ライフワークバランス見直しによる従業員側のメリットってなに?
第53回 20年11月更新
コラム
鈴与シンワートDX推進部A氏
最近よく聞くようになった言葉に「ライフワークバランス」というものがあります。このライフワークバランスの意味をご存知でしょうか?なぜこの言葉が注目されているのか、また従業員にとってどのようなメリットがあるのかを考えてみましょう。
ライフワークバランスとは、仕事とプライベートの生活をどちらも大切にして両立させるということです。
生きていく糧となる仕事を充実させることはもちろん大事ですが、自宅で家族と過ごしたり、あるいは趣味に時間を割いたりして、プライベートな面も同時に充実させていくというのがライフワークバランスです。
プライベートな時間を快適に過ごすことができれば仕事にも好影響を与えると考えられ、どちらかを犠牲にするのではなく、相互が調和を持たせるという考え方になります。
このライフワークバランスを重視することで、従業員を大事にする企業というイメージができて優秀な人材を確保できたり、職場への定着率が上がったり、従業員のモチベーションが上がって仕事の効率化を図ったりすることができます。
ライフワークバランスが強化されることで、女性が出産を経て復職し、育児をしながら働ける環境が整います。その結果、女性が長く働くことができ、キャリアの形成・活躍が期待できます。
ライフワークバランスを見直すと、労働時間は短くなっても生産性を上げることができ、企業にとっても従業員にとってもプラス面が大きくなります。
休日が増えたり労働時間が減ったりすることで、従業員が十分な余暇の時間を確保できるようになります。そうすれば仕事を忘れて好きなことに時間を使い、心身ともにリフレッシュすることができます。遅くまで残業していた頃とは違い、健康な心や身体を取り戻せます。
その結果、自分の能力を最大限に発揮し仕事に取り組めるため、間接的に企業にとってのメリットも得られるということです。
日本にはサービス残業という悪しき習慣があり、家庭生活よりも仕事を優先させる傾向がありました。理想的なライフワークバランスとは程遠く、この状況が従業員の大きなストレスとなっていました。
しかし今日、職場に楽しさを求める従業員は減少し、それ以外に幸せを求める従業員が増加しています。会社がすべてだと考える方が極めて少なくなったのです。従業員が多方面に幸せを感じるためには、ライフワークバランスの見直しが大切です。
ライフワークバランスの見直しにより従業員満足度を上げていくことで、ストレスが軽減され仕事へのモチベーションが保たれます。従業員の心の健康が保たれ、コンディションが上がることで仕事にも意欲がわき、業績アップにも結果的に繋がっていきます。
企業はライフワークバランスの見直しに取り組むことで、従業員のプライベートな時間が充実することに繋がります。
従業員は心身ともに健康に過ごせるだけでなく、これまで以上に家庭や地域社会との関りを持つことができるようになります。
働き方改革や感染症対策により、働き方が多様化しています。それにより自由に使える時間も増えてきました。
その時間の使い方は人それぞれです。家庭での子育てや介護、趣味のスポーツや文化活動、あるいは地域社会でのボランティアなど、プライベートな時間は大きく充実することになります。
ライフワークバランスが充実すると、従業員がこれまで経験してこなかったことに時間を割くことができるようになります。その経験が新しい発想や仕事のスキルに繋がるということが期待できます。
現在、働き方改革が国家をあげて推進され、ライフワークバランスについて取り組む企業が増えています。企業側としては、育児休暇などの休暇制度の充実、短時間勤務制度の導入、フレックスタイム制の導入、長時間労働への対策、福利厚生の充実やリモートワークなどの検討を余儀なくされています。
これらの施策が進めば、仕事から離れた時に、何気なく仕事の改善案を考えるなどという余裕が生まれます。
時間に余裕があればスキルアップの勉強時間の確保も可能になります。仕事に関係する資格の勉強に充てることもできます。また全く関係のないことに新たに挑戦してみるのも面白いです。
これらのスキルアップは現在の会社のためだけでなく、将来の自分のためにも必ず役に立ちます。
ライフワークバランスとは、仕事とプライベートのどちらかを犠牲にするのではなく、相互が調和を持たせ、どちらも大切にしていこうという考えです。従業員にも企業にもメリットが多いため、この考え方が今注目されています。
従業員にとっては労働時間の削減などにより疲労の蓄積が少なくなり、健康維持が楽になります。仕事から離れる時間が増え、ストレスも軽減されます。
家庭での育児、介護など、プライベートな時間が充実します。その時間を勉強に充て、スキルアップに役立てることも可能です。
従業員の生活が充実することにより、仕事への取り組みも積極的になるなど、企業側へのメリットも計り知れません。皆さんの会社でもライフワークバランスの見直しで、たくさんのメリットを共有しましょう。
2016年鈴与シンワート株式会社へ中途入社し、DX推進部に所属し、今年で4年目。
元々はアシスタント業務をしていたが、現在は宣伝広告・広報担当として自社サービス、IT業界のマーケットを勉強中です。
日々の学習成果をコラムに綴り連載予定!!
よろしくお願いします。