コラム

業務ツール考察『徒然なるままに、、、』

ライフワークバランスが浸透している国とその取り組みとは?

第67回 21年02月更新

鈴与シンワートマーケティング部A氏

日本ではライフワークバランスの考え方はまだ十分に浸透していません。しかし、世界にはライフワークバランス先進国とも呼ばれるほど、取り組みが進んでいる国があります。それらの国のライフワークバランス事情を覗いてみましょう。きっと参考になることがあるはずです。

 

アメリカではライフワークバランスってどんな感じなの?

アメリカでは成果主義重視で効率よく働く文化が根付いているため、世界に先駆けてライフワークバランスの取り組みがなされてきました。

労働時間が長いのは世界でもトップクラスですが、働いた分だけ昇給昇進に直結するので、自ら納得して働いています。また企業も協力的で、個人が仕事・家族との時間も含めた自分自身を優先して働くことができます。

アメリカでは、家族・子供を持つ労働者を対象にしたファミリーフレンドリー施策から始まり、その後、全従業員の生活全般にまで対象を広げ、ライフワークバランスへとつながりました。

いろいろと取り組まれている中、従業員の働き方に柔軟性を持たせるフレキシブルワークはライフワークバランス施策の中核となっています。

 

ドイツではライフワークバランスってどんな感じなの?

ドイツ人の働き方は、朝早くから集中的に働き、早めに帰路につきプライベートの時間を多くとるという特徴があります。働いてよい時間も規制されており週40時間を下回ります。

また、ドイツでは雇用の場が都市部に限らず分散しています。そのため、職場と自宅が近いということも多くあり、通勤時間にかける時間が少なくプライベートの時間を確保しやすいという面もあります。

特筆すべきは休暇事情です。ドイツのほとんどの企業では、有給休暇が毎年約30日あり、しっかりと使い切るというのが当たり前となっています。2〜3週間の連続休暇をとるということも決して珍しいことではありません。

その他に、ドイツでは従業員の家庭事情に配慮することを促す意味で、ファミリーフレンドリー企業コンクールというものも行われています。

 

スウェーデンではライフワークバランスってどんな感じなの?

スウェーデンの福祉制度の象徴的なのが育児休暇制度です。現在スウェーデンでは、育児休暇を夫婦合わせて480日間まで取得が可能となっています。しかも育児休暇中も、最初の390日間は給与の約80%が支払われます。

そしてその後の90日間は平均給与の額が払われるという手厚さです。育児休暇は子どもが8歳になるまでに、好きなタイミングでとることができます。

次にあげられるのが、子どもが8歳になるまでの間は、1日の就業時間を25%までに削減できるという制度です。そして、子供が2歳〜6歳の間は、保育園に入れるという保証があります。

そのほかにもスウェーデンでは、1週間における就業時間の上限が週40時間までと定められています。最近では1日の就業時間を6時間にするという制度を導入する企業も増えてきていると言います。

冬の寒さが厳しいスウェーデンでは夏休みは特別で、1〜2ヶ月とるのが当たり前です。クリスマスや年末、イースターの時期も休暇をとる人がほとんどです。

 

デンマークではライフワークバランスってどんな感じなの?

デンマークを含む北欧諸国は税負担が大きいですが、充実した社会保障や自由度の高い働き方ができるなど、国民の幸福度が高いことでも知られています。

実際、デンマークでは8:8:8のライフワークバランスが根付いていると言われています。仕事時間:プライベート時間:睡眠時間=8:8:8という意味です。

プライベート時間を大切にするため、決められた時間内に終え、ダラダラと仕事を続けないというタイムマネジメント意識が根付いています。

また、企業が主導したフレキシブルな働き方も推進されています。リモートワークや自由度の高い勤務時間のシフトなど、労働者が満足して働きやすい環境を整える一方で、企業としての意思や目標を明確にして、労働者が集中して仕事に取り組み生産性を高める努力をしているのです。

 

フランスではライフワークバランスってどんな感じなの?

フランスでは国・自治体が中心となって明確な家族政策のもと、経済支援や公的サービスの提供をしています。その代表ともいえるのが家族給付制度です。ほとんどの市民が対象となっており手厚く多岐にわたっています。

男女が結婚するという家族モデルは時代に合わないとして、多様な家族形態を制度の対象として認めているのも特徴です。

柔軟性のある労働形態・テレワーク・労働時間短縮・長期休暇制度など、家庭・仕事の選択は個人が自由に行ってもよいという考えから、その両立支援は政策課題の柱となっています。従業員の人権尊重をベースに、雇用の質と仕事の充足感を追求するというスタイルです。事実、労働基準法も厳格で抜け道のない、労働者重視の内容となっています。

 

ライフワークバランスが浸透している国とその取り組みについて

アメリカはライフワークバランスの点で世界でも先駆者的存在です。従来のファミリーフレンドリー施策から始まり、従業員の生活全般に広がるライフワークバランスへとつながりました。ドイツでは労働時間の上限に規制があること、働く場が分散していること、また、有給休暇が多くしっかり取得しているという特徴があります。
スウェーデンでは育児制度が充実しています。給与の保証まであるのが嬉しいところです。デンマークでは仕事時間:プライベート時間:睡眠時間=8:8:8という考えが根付いています。フランスで代表的なのが家族給付制度です。
これらの国と比較すると、日本はまだまだライフワークバランスは遅れています。各国の制度を参考に、経済だけでなくライフワークバランスでも先進国と呼ばれるようになってほしいものです。

著者プロフィール(鈴与シンワートマーケティング部A氏)

2016年鈴与シンワート株式会社へ中途入社し、マーケティング部に所属し、今年で4年目。
元々はアシスタント業務をしていたが、現在は宣伝広告・広報担当として自社サービス、IT業界のマーケットを勉強中です。
日々の学習成果をコラムに綴り連載予定!!
よろしくお願いします。

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