コラム

業務ツール考察『徒然なるままに、、、』

有給休暇の取得を従業員に促すには?①

第71回 21年03月更新

鈴与シンワートマーケティング部A氏

皆さんはコンスタントに有給休暇を取っていますか?かなりたくさん有給休暇が残っているという方がいるのではありませんか?昔と違って、有給休暇を積極的に取ろうという考えが広がりつつあります。従業員に有給休暇を取得してもらうにはどうすればよいのか考えてみましょう。

 

有給休暇って何?

有給休暇とは、労働者が使用者から賃金を受け取れる休暇日のことです。法律での正式名称は「年次有給休暇」と言います。一般的に「有休」や「年休」という言葉がよく使われます。

有給休暇の目的には、労働者の心身のリフレッシュやモチベーションの向上などがあります。

年次有給休暇は法律で定められた労働者の権利です。正社員だけでなく、要件を満たせば契約社員やアルバイト、パートで働いている方も年次有給休暇を取得することができます。

また、年次有給休暇には取得理由を使用者に伝える必要はありません。申請は「年次有給休暇を取得します」だけでよく、理由を上司などに説明する必要はないのです。

注意点しなければならないのは、有給休暇には2年という有効期限があるということです。付与された有給休暇は2年以内に消化しなければ消滅してしまいます。

 

日本と海外の有給休暇の取得率はどのくらい違うの?

2018年の有給休暇国際比較調査の結果を見てみると、日本人の有給休暇の取得率は極度に低いという印象があります。現実は、世界19ヶ国の中で3年連続最下位の50%という結果となっています。

有給休暇の取得率が高いのは年間30日の有給休暇のあるブラジル、フランス、スペインなどで、いずれも30日いっぱい取得しているため取得率は100%となっています。

これに対し、日本は有給休暇の日数が20日あるのに10日しか取得していないため、取得率では50%と低くなっています。

取得率がワースト2位であるオーストラリアは日本と同じ年間20日ある有給休暇に対し、14日取得しているため取得率は70%と高くなっています。

有給休暇の取得率でみた場合、全体的にヨーロッパは有給休暇の日数や取得率が高く、アジア諸国は低い傾向にあります。

 

日本人が有給休暇を取得しない理由とは?

日本の労働者の有給休暇の取得率が低い理由としては、完全週休2日制の普及などで休日数が増えたことも考えられますが、根本的には次の3つの理由が考えられます。

1つ目は、休むことで上司や同僚などに負担をかけてしまうことを恐れるということです。特に責任感が強い方は、自分が担当している仕事を引き継げる方がいないという理由で休みを取りたがらない傾向にあります。

2つ目は、会社内で有給休暇を取りづらい雰囲気があるということです。上司や先輩や同僚があまり休まないので有給休暇を取りづらかったり、有給休暇を取得する際に理由を詳細に伝える必要があったりということで取得しにくくなるということです。

そして3つ目は、有給休暇を取ることに不安を感じるケースです。休むことでかえって仕事がたまってしまうと不安になったり、人事評価や給与への影響を懸念したりすることで休暇を取らないこともあります。

 

働き方改革で有給休暇に関してどう変わったの?

2018年に成立した「働き方改革関連法案」により、有給休暇についても見直しがされました。そして、2019年4月1日より、企業の大小を問わず年10日の有給休暇が付与される全ての労働者に対し、年5日の有給休暇を取得することが義務化されました。

正社員、契約社員、週30時間以上労働のパートタイム労働者には、勤務から半年で年10日有給休暇が与えられます。

また週30時間未満のパートタイム労働者でも、週3日ならば5年半、週4日ならば3年半以上の継続勤務で、直近1年の出勤割合が8割以上ある場合、年10日の有給休暇が与えられます。有給休暇所得の義務化は、これら全ての労働者が対象ということになります。

もし企業側がこの義務を怠った場合、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科されます。

 

有給休暇取得には日常のコミュニケーションが必要って本当?

有給休暇取得が義務化され、多くの企業が有給休暇取得を推進するための取り組みを始めています。

しかし職場において上司が有給休暇をとることに非協力的であることや、日本人は休みを取らず一生懸命働くことが評価されるという考えなどで、必ずしも順調に有給休暇の取得は進んでいません。

しかし、家庭生活やプライベートを犠牲にしながら働くようでは、幸福度もパフォーマンスも上がりません。

そこで企業は従業員に有給休暇を取得しやすいような環境を作る必要があります。業務を個人に任せるのではなく、チームとして動き、業務内容を共有することで、チームのメンバーが休暇を取得しても通常に業務を行えるようにすることが必要です。

そのためにはコミュニケーションを深めることが必要となります。コミュニケーションが円滑になり、さらに上司が積極的に有給休暇を取るようになれば、職場全体に積極的な有給休暇取得の雰囲気が広がります。

 

有給休暇の取得推進について①

有給休暇とは、労働者の心身のリフレッシュやモチベーションの向上などのため、決められた日数だけ給料を受け取って休めるというものです。日本人の有給休暇の取得率は世界19ヶ国の中で最下位の50%という低さです。
日本の労働者の有給休暇の取得率が低い理由としては、会社内で有給休暇を取りづらい雰囲気があるということなどがあります。そこで働き方改革関連法案が成立した後、有給休暇についても見直しが行われ、年10日の有給休暇が付与される全ての労働者に対し、年5日の有給休暇を取得することが義務化されました。
職場で有給休暇の取得を進めるには、職場内でのコミュニケーションを図り、休んでも仕事に影響しないという考えを共有することが大事です。職場のコミュニケーションを深め、有給休暇を積極的に取れる環境にしていきましょう。

著者プロフィール(鈴与シンワートマーケティング部A氏)

2016年鈴与シンワート株式会社へ中途入社し、マーケティング部に所属し、今年で4年目。
元々はアシスタント業務をしていたが、現在は宣伝広告・広報担当として自社サービス、IT業界のマーケットを勉強中です。
日々の学習成果をコラムに綴り連載予定!!
よろしくお願いします。

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