コラム

業務ツール考察『徒然なるままに、、、』

BPMとBPRって何が違うの?

第80回 21年04月更新

鈴与シンワートマーケティング部A氏

BPRはビジネスプロセスを根本的に見直し再構築する手法です。このBPRはBPM(ビジネスプロセスマネジメント)とどう異なるのでしょうか?ここではBPMが適用できる、業務の改善、サービスや営業活動の改善、システムの再構築についても調べてみましょう。

 

BPRってなに?

BPRとはBusiness Process Re-engineeringの頭文字をとった言葉で、コスト、品質、サービス、スピードなどの重要なパフォーマンス基準を大幅に改善するため、業務、組織、戦略等を根本的に考え直し再構築するという意味になります。

多くの企業では、スムーズな業務遂行のために、日々業務の効率化を目指して改善に取り組んでいます。

しかし、BPRは単に業務そのものを改善するというものではありません。Re-engineeringというという単語は、「再構築する」という意味を含むことから、業務を根本から再構築するという意味になるのです。

現存するルールを見直し、ビジネスを成功するためのルールを構築し、成功するプロセスを作り上げるのがBPRになります。

この考えは、1993年にマイケル・ハマーとジェームス・チャンピ―共著の「リエンジニアリング革命」で発表され、世界に知れ渡りました。

 

BPMとBPRって何が違うの?

ビジネスプロセスマネジメントのBPMやBPRはどちらも業務改善手法の一つです。BPMは社内現場の業務を継続的に改善していく手法で、BPRは全社的に抜本的な改革を施す手法になります。

両者の違いの一つがその適用範囲です。BPMは部署間の業務を再構築し、業務の流れを改善するものになります。一方、BPRは外部委託を導入したり会社組織を改変したりするなど、企業全体の変革を行うものです。

改善の手段の違いもあります。BPMが現場での調査分析結果を踏まえて改善点をまとめていく方式なのに対し、BPRは業務全体のリセットを上層部が意思決定し下部に指示するものになります。

また、継続性の違いもあります。BPMは業務の改善を1回限りでなく継続的に行います。それに対しBPRは根本的な改革がメインで継続性はありません。

それぞれ推進の仕方に違いはありますが、業務改革に向けて現状を分析して図式化し、業務効率の透明化を図り今後の改善策を検討するという点では同じです。

 

BPMにおける業務の改善ってどういうこと?

BPMが適用できるテーマの一つに、業務の改善があります。特に複数の部門や業務システムにまたがって行う業務で、業務の関係者が業務手順や状態、方法を共有し、チームワークを発揮するような場面に向いています。

BPMを業務の改善に利用するメリットに、共通の認識を持てるという点があります。システムを作る場合には、業務プロセスの可視化が不可欠で、その時にプロセスの認識が共有できます。

業務メンバーで共通認識として業務プロセスが認識されると、業務の担当者や進捗状況が把握でき、さらにお互いがフォローしながら業務を進めることができます。

また、大企業などでは部署ごとで連携プログラムを開発するより、BPMツールを使った方がコスト的に安くつくというメリットもあります。

 

BPMにおけるサービスや営業活動の改善ってどういうこと?

BPMによって最適化された業務プロセスにより、現場主導で効率的にサービスや営業活動の改善を図ることができます。

サービスや営業活動の改善では、お客様からの特別な要望やクレームなどのさまざまなケースにおいて、その内容に合わせて的確な対応を行うため、業務の手順や内容を迅速かつ正確に実行する場面に向いています。

BPMシステムには業務プロセスをモデル化するという特徴があります。これにより業務の標準化や共通化が容易となり、結果としてオペレーションコストの削減に大きく貢献します。

電話対応などの人間によるコミュニケーションでも業務プロセスのモデル化は重要です。これができれば生産性が向上するだけでなく、個々の業務レベルの向上にも役立ちます。

 

BPMにおけるシステムの再構築ってどういうこと?

BPMはさまざまな業務改善・改革活動に適用できますが、適用可能なテーマの一つに「システムの再構築」があります。

システムの再構築においては、業務プロセスごとのシステムへの要求を定義したり、実際に業務プロセス単位でシステムを構築したりする場合に適用します。この場合、基幹DBシステムそのものを構築する手法ではない点に注意が必要です。

業務の標準化や共通化によるオペレーションコストの削減は、製造コストの削減と同様に重要です。

それに加えて、情報システムの保守や運用にもコストがかかります。そのためシステムそのものを再構築することも考えなければなりません。

システムの再構築ではインフラを含めた抜本的な作り直しを、数年に一度行うのがよいと考えられています。

 

BPMとBPRの違いについて

BPM(ビジネスプロセスマネジメント)やBPR(ビジネスプロセスリエンジニアリング)はどちらも業務改善手法の一つです。両者の違いの一つがその適用範囲で、BPMは部署間の業務の流れを改善するもので、BPRは企業全体の変革を行うものになります。
改善の手段の違いや継続性の違いもあります。BPMはさまざまな業務改善・改革活動に適用できますが、主に業務の改善、サービスや営業活動の改善、システムの再構築という3つの場面で適用できます。
BPMは継続して改善を行うケースに向いていますが、BPRは全社的な業務全般をリセットするイメージです。
これから行おうとしている改善がどのような規模のものなのかも考え、BPMかBPRを選択するようにしましょう。

著者プロフィール(鈴与シンワートマーケティング部A氏)

2016年鈴与シンワート株式会社へ中途入社し、マーケティング部に所属し、今年で4年目。
元々はアシスタント業務をしていたが、現在は宣伝広告・広報担当として自社サービス、IT業界のマーケットを勉強中です。
日々の学習成果をコラムに綴り連載予定!!
よろしくお願いします。

バックナンバー