コラム

業務ツール考察『徒然なるままに、、、』

ふるさとテレワークって何?

第86回 21年05月更新

鈴与シンワートマーケティング部A氏

昨今流行っている言葉の一つにテレワークがあります。では「ふるさとテレワーク」という言葉を聞かれたことはありますか?ふるさとで行うテレワークのことかと思われますが、何かメリットはあるのでしょうか?ここではふるさとテレワークについて考えてみましょう。

 

ふるさとテレワークって何?

地方創生やBCP(事業継続計画)対策などに効果があるということで「ふるさとテレワーク」が注目されています。このふるさとテレワークとは、地方に居ながら都市部の仕事を行うという、新しい働き方になります。

そもそもテレワークとは、ICTを利用して、仕事を好きな時間に好きな場所で行う働き方のことです。そのテレワークを「ふるさと」、つまり地方で行おうというのがふるさとテレワークになります。

具体的には、地方のサテライトオフィス等において、テレワークという手段で都市部の仕事をするという仕組みです。

都市部のオフィスから派遣された従業員、親の介護などで地方に移住した従業員、都市部の企業がテレワークのために地方で採用した従業員などがふるさとテレワークを行うことになります。

 

Uターン・Jターン・Iターンとはそれぞれどういうことなの?

地方から就業先などを求めて都市部に移住する方はたくさんいます。しかし、都市部の生活は便利ですが、生活コストや子育てのことを考えると必ずしもメリットばかりではありません。そのような事情もあり、近年、都市部から地方に移住して就業する方が増えています。

昔から馴染みがあるのは「Uターン」で、地方で生まれ育った方が都市部の大学に進み、卒業後に故郷に戻って就職することを意味します。都心で培った高いスキルを活用し、生まれ故郷に貢献することができます。

また、「Iターン」とは都市部に生まれ育った方が地方へ移住し働くことを指します。自然豊かな地方に憧れている方や、過疎化が進み高齢者が増えている地域を活性化するといったやりがいを求める方が移住するケースが増えています。

最近耳にするようになった「Jターン」は、生まれ育った田舎から進学や就職で都市部に移住した後、故郷に近い地方都市に移住することを指します。ある程度の利便性があり、自然も多い土地で仕事をしたいという方には魅力的です。

 

ふるさとテレワークは企業側にどういったメリットがあるの?

ふるさとテレワークをすることで、企業側には優秀な人材が離職するのを減らせるというメリットがあります。女性の中には、育児や介護、夫の転勤等で退職を余儀なくされる方がたくさんいます。このような方でもふるさとテレワークなら離職せずに働くことができます。

生産性が向上するというメリットもあります。ふるさとテレワークにより従業員のライフワークバランスが向上し、モチベーションが上がると生産性向上にもつながります。地方は都市部に比べてオフィスも安く利用でき、また通勤手当等も無くなるためコストが削減できるというメリットもあります。

オフィスを分散させておくことで、災害が起こった際もリスクを軽減できるというメリットもあります。また、地方創生の一役を買うことができるという点もメリットです。企業の印象がよくなるだけでなく、地方の企業と交流を持つことで新たな事業展開も期待できます。

 

ふるさとテレワークは従業員側にどういったメリットがあるの?

ふるさとテレワークでは従業員が朝早く電車に揺られ通勤する必要がないため、通勤のストレスから解放されます。また、自分に合った環境で業務ができるため、リラックスして仕事に臨むことが可能となり、業務を効率的に進めることができます。

地方で生活をすると、都市部では経験できないような地域の方々との交流も生まれ、豊かな人生を送ることができます。子育て支援や介護支援の整った地域に住んで仕事をすることが可能となり、仕事と子育て、仕事と介護を両立することができるというメリットもあります。

何よりも土地代の安い地方に住めば、庭付きの戸建て住宅を購入することができます。また自然豊かな地方に住めば登山やキャンプ、サーフィンや野菜作りなど、地方ならではの趣味に打ち込むことも可能となり、生活の質(QOL)が向上しライフワークバランスの向上につながるのもメリットです。

 

ふるさとテレワークを導入するにあたっての課題とは?

ふるさとテレワークには解決しなければならない課題もあります。山間部などではWi-Fi環境などの設備が整えられず、回線速度が遅くなり仕事効率やモチベーションが低下してしまうということがあります。

また、企業で行なっているようなセキュリティ管理を個人でするのは難しい場合も多く、最悪の場合、機密事項が外部に漏れ、企業全体の信頼を落としてしまうことにもなりかねません。

ある地域では企業が廃校になった学校やログハウスを借り上げ、企業の管理の元、テレワークセンターを開設しました。その結果、上記のようなセキュリティ問題や回線問題を解決することができ、テレワークセンターを設立した地域に相当な経済波及効果を与えることができたという成功例があります。

 

ふるさとテレワークについて

Uターン、Jターン、Iターンなど、働き方のパターンを意味する言葉がいくつかありますが、これらに共通するのが「ふるさと」です。そのふるさとで行うテレワークを「ふるさとテレワーク」と呼びます。
このふるさとテレワークにより企業側には、離職率の低下、生産性の向上、災害時のリスク軽減などのメリットがあります。また、従業員側には通勤のストレスが軽減され、リラックスし効率よく業務できるというメリットがあります。都市部では味わえないアウトドアライフを過ごせるという魅力もあります。
メリットの多いふるさとテレワークですが、インターネット環境やセキュリティ管理を整えるという課題があることも確かです。このような課題を乗り越え、ふるさとテレワークで新しい働き方を味わってみましょう。

著者プロフィール(鈴与シンワートマーケティング部A氏)

2016年鈴与シンワート株式会社へ中途入社し、マーケティング部に所属し、今年で4年目。
元々はアシスタント業務をしていたが、現在は宣伝広告・広報担当として自社サービス、IT業界のマーケットを勉強中です。
日々の学習成果をコラムに綴り連載予定!!
よろしくお願いします。

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