コラム

業務ツール考察『徒然なるままに、、、』

企業のコストとその削減方法とは①

第87回 21年05月更新

鈴与シンワートマーケティング部A氏

「経費削減」や「コスト削減」というのは企業における永遠のテーマと言っても過言ではありません。皆さんの会社ではこのテーマにどのように取り組んでおられるでしょうか?ここでは特にオフィスコスト、エネルギーコストに焦点を当て、削減方法を考えてみましょう。

 

企業における経費って何?どんなものが経費とみなされるの?

企業における経費とは、事業を行うために使用した費用のことです。経費にあたるかどうかは、事業と関係があり、かつ、「売上につながる費用かどうか」で判断されます。

経費にはいろいろありますが、まずあげられるのが人件費です。従業員への給料や賞与、社会保険料の会社負担分、各種手当などが含まれます。消耗品費も主要な経費の一つで、文房具や日用品などの購入費がこれにあたります。

他にも、事業に関わる情報収集のための新聞・書籍にかかる新聞図書費、研究開発にかかる研究開発費、連絡に必要な電話やインターネット料金などの通信費、事業のための移動・宿泊にかかる旅費交通費、会議や打ち合わせ目的の飲食にかかる交際費などが経費になります。

 

利益を増やすために経費削減が重要な理由とは?

利益を増やすためには、単純に言うと売上を増やすと共に経費を削減することが大事です。多くの企業は、売上を増やすことには注力しがちで、経費削減は後回しになってしまいます。しかし、経費削減をすることで生まれる営業利益はとても大きいのです。

営業利益率20%の会社が経費を10%削減すると、営業利益は売上を40%増加させる効果があるのと同じになります。

具体的に例をあげると、売上1000万円の会社の経費が800万円の場合、営業利益は200万円(営業利益率:20%)です。この会社が経費を10%削減すると、経費は720万円で利益は280万円(営業利益率:28%)になります。これだけの利益を売上で作り出そうとすると1400万円の売上が必要となるのです。

また、経費削減をすると、その過程で現場の業務の効率化が可能になり、生産性向上という効果も期待できます。

 

企業のオフィスコストってなに?

オフィスを構えると必要になるのがオフィスコストで、オフィス賃料、ITコスト、消耗品費用、オフィス用品コストなどが含まれます。

オフィス賃料は賃料と共益費の合計で、立地によっては高額になることが多いです。一般的には、粗利に対する賃料の割合は平均で10~20%と高額になっています。

ITコストはパソコン、タブレットなどのハードウェアの費用、オフィスソフト、セキュリティソフトなどのソフトウェアの費用、Webサービスの運営に必要なネットワーク費用の合計になります。

消耗品費用は文房具、日用品などの消耗品にかかるコストになります。また、オフィス用品コストは、コピー機、OA機器などの購入費用やリース代になります。

 

企業のオフィスコストの削減方法とは?

オフィスコストを削減するにはオフィススペースの縮小化が有効です。テレワークの導入により出勤者数が減り、オフィスに不要なスペースが発生している可能性があります。テレワークが定着するようなら、思い切ってオフィスを縮小することを考えましょう。

なお、オフィス移転を考えるなら、コワーキングスペース、シェアオフィスなどの活用もよい考えです。

ITコストを減らすには、IT機器のリースやレンタルが効果的です。初期費用が抑えられるうえ、最新機器への移行もスムーズになります。

消耗品費用を減らすには家庭でもやっているまとめ買いが有効です。オフィス全体で一括購入すればコストを圧縮できます。

 

企業のエネルギーコストってなに?

エネルギーコストとはインフラ周りの費用で、具体的には電気料金、ガス料金、水道料金になります。この中でも大きいのが電気料金で、これにはオフィス内だけでなく共用部の電気料金が含まれることもあります。

東日本大震災の後、電力に占める原子力発電の割合が減少しました。それにより化石燃料による発電が増えています。2014年以降は新興国のエネルギー需要の増加も影響し、原油・液化天然ガスの仕入れ価格が高騰し電気料金が上昇しています。

ただ、いろいろあるコストのうち、真っ先にコスト削減に取り組めるのがエネルギーコストであるとも考えられます。毎月の電気料金が数値で確認できるため、エネルギーコスト削減のモチベーションにもなります。

 

企業のエネルギーコストの削減方法とは?

エネルギーコストの削減でまず簡単にできるのが、使用していない時は照明やOA機器の電源を切るということです。OA機器などは電源が入っていると、使っていなくても待機電力がかかっています。電源をこまめに切ることでこれらの電気料金をセーブできます。

できるだけ自然光を取り込むという方法も考えられます。もし可能ならブラインドを開け日光を取り込み、昼間の照明を切りましょう。

照明はLED化することも大事です。電気料金が削減できるだけでなく、照明機器の耐用年数も長くなるため電球などの購入費用が抑えられます。

エアコンはほぼ年中運転しています。定期的にオーバーホールすれば汚れが取れ、エアコンの効きもよくなります。

その他にも、お得な料金設定がある新電力に切り替える、壁・床に断熱材を用いる、省エネタイプの電気機器を使うなど、さまざまな方法が考えられます。

 

企業のコストとその削減方法について①

経費とは、事業を行うために使用した費用のことで、人件費、消耗品費、旅費交通費などがあります。経費削減が大事なわけは、営業利益率20%の会社が経費を10%削減すると、営業利益は売上を40%増加させる効果があるということからも分かります。

オフィスコストにはオフィス賃料、ITコスト、消耗品費用、オフィス用品コストなどがあり、オフィスの縮小化、消耗品のまとめ買いなどで削減が可能です。エネルギーコストには電気料金、ガス料金、水道料金などがあり、最も大きな電気料金は電気をこまめに切ること、自然光の取り込み、エアコンのオーバーホールなどが有効です。

売上を上げるのは簡単ではありません。しかし、これまでかかっていたコストを削減するのはまだまだ可能です。いろいろなアイデアを出し合ってコスト削減に取り組みましょう。

著者プロフィール(鈴与シンワートマーケティング部A氏)

2016年鈴与シンワート株式会社へ中途入社し、マーケティング部に所属し、今年で4年目。
元々はアシスタント業務をしていたが、現在は宣伝広告・広報担当として自社サービス、IT業界のマーケットを勉強中です。
日々の学習成果をコラムに綴り連載予定!!
よろしくお願いします。

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