コラム

業務ツール考察『徒然なるままに、、、』

オンプレミスってなに?

第97回 21年07月更新

鈴与シンワートマーケティング部A氏

システムの管理をされている方ならコンピューター関連の新しい言葉は理解できます。しかし、現場で使っている方ですべての専門用語を理解されている方は少ないと思います。そんな専門用語の中から、今回はオンプレミスを取り上げ、少し勉強しておきましょう。

 

オンプレミスってなに?

オンプレミスとは、サーバーやソフトウェアなどの情報システムを、企業などの使用者が管理する施設の構内に設置し運用することを指します。プレミス(premise)が「構内」とか「店内」を意味することから想像できます。オンプレミスは「オンプレ」と略されることがある他、「自社運用」という言葉が使われることもあります。

2000年代に入り徐々にクラウドサービスが浸透し、それまで利用されていたオンプレミスからクラウドへ移行する傾向が高まりました。

しかし、最近はオンプレミスのカスタム性の高さからオンプレミスが見直されています。そして、クラウドとオンプレミスのよいところを相互に取り入れた「ハイブリッドクラウド」が注目されるようになっています。

システムインフラの導入にあたっては、そのサービスの特性や要件、データの情報セキュリティの観点からコスト面も考慮し、オンプレミスかクラウドかの望ましい仕組みを導入することになります。

 

グループウェアをオンプレミスで使うメリットとは?

グループウェアをオンプレミス型で使用し、情報共有やスケジュール管理などを行なうことにはさまざまなメリットがあります。

まず、セキュリティ面が強固で安心して使えるという点があります。社内独自でインフラ整備をするため、外からのアクセスが無いことで危険なウィルスの侵入を防ぎ、社内の機密事項を保持することができます。

企業機密や顧客の個人情報などが外に漏れてしまうことは、企業にとって信用を落としかねない大問題になる可能性があるため、セキュリティがしっかり守られることは大きなメリットです。

また、社内で使いやすいように独自にカスタマイズできるというメリットもあります。せっかくグループウェアを導入しても、自社のシステムに合わないためにほとんど使われない状態になってしまってはもったいないことです。オンプレミスでは使用する用途に合わせてデザインすることができるため、自社の要望を直に反映することができます。

オフラインでも使用することができ、ネットワークのトラブルなどが起きても問題なく活用できるという点も有難いメリットです。

 

グループウェアをオンプレミスで使うデメリットとは?

業務を効率化することへの期待や、情報共有の便利さから、オンプレミス型のグループウェアを導入する企業が増えています。メリットもたくさんありますが、なかなか思うようにいかないこともあります。

グループウェアの多くは、管理者の許可が必要になってくるため、部門や役職を超えたコミュニケーションが難しくなることもあります。その際、横のやり取りをすることが困難な可能性があり、本来求めていた使用方法ができない可能性があります。

また、使い方に従業員が慣れず、お金を払って導入してはみたものの、ほとんど使われずに放置される可能性や、グループウェアの機能の多さがかえって分かりづらさを増長させてしまい、結果的に使い勝手が悪いツールになってしまうこともあります。

オンプレミス型は、社内での利用に限られ、外出先で使うことができないというのも想定外のデメリットです。システムによっては、モバイルアクセスができるものもありますが、それには別費用が発生したり、煩雑な手続きやセキュリティなどが問題になったりする可能性が高いです。デメリットもしっかり把握した上で、自社に適したグループウェアを導入したいものです。

 

オンプレミス回帰が進んでいる理由とは?

クラウドは企業ITを考えるうえで不可欠な要素となっています。多くのメリットがあるように見えるクラウドですが、最近クラウドからオンプレミスに回帰しようとする企業が増えているのです。

その理由の一つが「コスト」です。クラウドベンダーによってはデータの転送量に応じて課金するという形式をとっているため、企業にとっては前もって正確なコストを算出するのが難しくなっているのです。

このためクラウドに移行後、再びオンプレミスで運用し、アクセス頻度の低下したデータだけをクラウドで管理したいと考える企業が増えているのです。

「安全性」も理由の一つとなっています。クラウドでは他ユーザーの影響で性能が不安定になることが起こり得ます。日によって快適さが異なることから、現場の満足度にも問題が出ているのです。

「セキュリティ」の問題もあります。大切なデータをパブリッククラウドに置くことに不安を感じる企業は少なくありません。個人情報保護の観点から、今後データの保存場所や管理方法が問題となるケースが無いとは限りません。

 

オンプレミスについて

オンプレミスとは、サーバーなどの情報システムを、企業が管理する場所に設置し、運用することを指します。
オンプレミスでグループウェアを使うと、セキュリティ面が強固であることや、使いやすいようにカスタマイズできるというメリットがあります。反面、本来求めていた使用方法ができない点や、社内での使用に限られるという点がデメリットになります。
クラウドは企業ITを考えるうえで不可欠な要素となっていますが、コスト、安全性、セキュリティの問題により、オンプレミスに回帰する企業が増えています。企業が推し進めるITに関しては、コストやセキュリティを考えると、クラウドからオンプレミスへの回帰は必ずしも時代に逆行するものとは思えません。

著者プロフィール(鈴与シンワートマーケティング部A氏)

2016年鈴与シンワート株式会社へ中途入社し、マーケティング部に所属し、今年で4年目。
元々はアシスタント業務をしていたが、現在は宣伝広告・広報担当として自社サービス、IT業界のマーケットを勉強中です。
日々の学習成果をコラムに綴り連載予定!!
よろしくお願いします。

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