コラム

業務ツール考察『徒然なるままに、、、』

クラウドってなに?

第98回 21年07月更新

鈴与シンワートマーケティング部A氏

IT関連で使われる用語の一つにクラウドがあります。ITに詳しい方でなくてもよく知られている用語ですが、具体的にはどういうことを意味するのでしょうか?クラウドの歴史やメリット・デメリットなども含め、クラウドについて詳しくなっておきましょう。

 

クラウド環境ってなに?

クラウド環境とは、「クラウド・コンピューティング」とも呼ばれるコンピューターの利用形態の一つで、離れた場所にあるシステムの本体からインターネットなどのネットワークを介して、ユーザーにサービスを提供する形態を指します。

そもそもクラウド(cloud)は「雲」を意味します。雲の中に隠れたサーバーなどのリソースを利用することから、そう呼ばれるようになりました。

その特徴は「従来なら必要だったソフトウェアのインストールやライセンス取得をせずとも、インターネットを介したサービスによって同質の作業環境を賄える」という点にあります。

 

クラウド環境の歴史とは?

クラウド環境が登場する前には、自社内で情報システムを保有し、運用・管理する体制となっていました。

しかし、このようなシステム運用は初期費用や管理コストがかかることや、仕事上で必要なデータを共有できず仕事の効率が上がらないなどの問題が生じていました。

クラウドの始まりは1997年に提唱されたクラウド・コンピューティングという概念になりますが、当時は一般に普及することはありませんでした。

2006年にサーチエンジン戦略会議という会議がアメリカで開かれましたが、この中でクラウド環境について大きく取り上げられたことをきっかけに、世間に知られるようになりました。

その後、コンピューターの性能が年々向上していき、クラウド環境によってコンピューター同士をネットワークでつなぐ仕組みが整備され、現在のようにクラウド環境が普及していきました。

 

グループウェアをクラウド環境で使うメリットとは?

グループウェアをクラウド環境で使うメリットでまずあげられるのは「初期費用が安い」という点です。

クラウドサービスを利用すれば、ソフトの購入費やサーバーのレンタル費用をゼロに抑えることができます。中には有料サービスということもありますが、それでも自前で環境を構築するオンプレミス型と比較すれば格段に安い金額で済みます。

また「最新の環境を使用できる」というメリットもあります。オンプレミス型は自分達でソフトやセキュリティを更新していかなければなりませんが、クラウド型ならばサービス会社がそれを行ってくれるため、常に最新かつ安全な環境で仕事をすることができます。

さらに「導入までの時間が短い」というのも大きなメリットです。クラウド型の場合は既にサービス形態が完成しているため、利用者はそこに登録するだけですぐに利用できます。

そしてクラウドサービス全体の特徴として、インターネットにつながってさえいれば「どこからでも利用が可能」というメリットもあります。

 

グループウェアをクラウド環境で使うデメリットとは?

グループウェアをクラウド環境で使うデメリットとして、サービス会社が運用しているため「自社専用にカスタマイズできない」という点があげられます。

クラウド型は提供されたサービスに合わせて利用していくのが当然のこととなっています。そのため最高効率の作業ができなくなったり、細かく複雑な案件には対応できなくなったりする恐れがあります。

また「セキュリティを人任せにしなければならない」というのもデメリットの一つです。もちろんサービス会社もセキュリティ対策は行っていますが、利用者側はそれを信用して利用するしかないため不安は常に付きまといます。

さらにクラウドサービス全般の弱点として「オフラインでの使用が難しい」ということがあります。クラウド型はオンライン状態前提のサービスであるため、インターネットを介さずにオフラインでやり取りしたい場合は一気に使いにくくなるのです。

 

グループウェアをオンプレミスからクラウドに移行する時の注意点は?

グループウェアをオンプレミスからクラウド環境に移行する時の注意点として、まずあげられるのは「移行計画の具体性」です。

移行する際はサーバー内のデータをクラウドへ移すことになるわけですが、これに失敗してしまい事業そのものが止まってしまうというのは絶対に避けなければなりません。

移行先のサーバーでもシステムはしっかりと動作するのか、誰がいつどのように移行作業を担当し、それが成功したかはどうやって確認するのかなど細かく計画しておくことが大切です。

「費用は幾らかかるのか」も注意しなければなりません。一般的にオンプレミス型よりもクラウド型の方がコストは安く済むとされていますが、データ転送にかかる費用というものも存在します。特にオンプレミス側へクラウド側から頻繁に、あるいは大容量のデータを転送する場合は費用がかさみ、オンプレミス型の時よりも維持費が高額になってしまう恐れもあるのです。

また「クラウドシステム上での状態確認ができる従業員を確保しなければならない」という点もデメリットになります。

自社のサーバーとシステムで運用してきたグループウェアとは違い、クラウド環境でのグループウェアはそのクラウドサービスへの理解度が高い従業員の存在も必要となってきます。

 

クラウドについて

クラウド環境とは、離れた場所にあるシステムからインターネットを介してサービスが提供されるという形態を指します。2006年頃から人々に知られ始めました。
グループウェアをクラウド環境で使うと、最新の環境で使用できることや、インターネット環境さえあればどこからでも利用できることなどのメリットがあります。ただ、カスタム性の悪いことやセキュリティが人任せになることがデメリットとなります。
グループウェアをオンプレミスからクラウドに移行する際、移行計画の具体性、詳細コストの算出などに配慮しなければなりません。何事もそうですが、メリットばかりに目をやらず、デメリットにも十分に注意し、クラウド環境を活用するようにすることが大事です。

著者プロフィール(鈴与シンワートマーケティング部A氏)

2016年鈴与シンワート株式会社へ中途入社し、マーケティング部に所属し、今年で4年目。
元々はアシスタント業務をしていたが、現在は宣伝広告・広報担当として自社サービス、IT業界のマーケットを勉強中です。
日々の学習成果をコラムに綴り連載予定!!
よろしくお願いします。

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